Hearbvest

生まれも育ちも
きれいで豊かな愛南の海。
品質を高める約束事を
守って養殖される。

　オレンジ、赤、黄、紫のカラフルな貝殻の中にホタテ貝に似た身が入ったヒオウギ貝。一般の流通がほとんどないため、認知度の点では及びませんが、味わいは「ホタテ貝よりおいしい」と評判です。
　「愛南ヒオウギ貝」は、愛媛県の最南端に位置する愛南町で養殖されています。漁場は、黒潮がミネラルと酸素を運び、流れ込む幾筋もの川が豊富なプランクトンをもたらす内湾です。そんな恵まれた自然環境に加え、愛南町はきれいな海を守るための清掃活動や、豊かな海づくりのための海藻の育成などに取り組んでいます。そんな理想的な環境で、自然発生する稚貝を採取し、愛南漁協が定める生産や衛生の取り決めを守りながら約1年半かけて育てます。　
　ヒオウギ貝がプランクトンをたっぷりとれるよう、生産者は網の中が過密にならない適量での養殖を行い、定期的に網と貝殻を掃除します。また、太陽の光を浴びて貝殻が色褪せないように網の位置を変えるのも大事な世話の一環です。

むっちりとした貝柱から
口いっぱいに磯の香と
エキスを感じる旨み。
いろんな料理でどうぞ。

　安心して食べてもらえるものを届けるため、愛南漁協は毎月の貝毒検査と定期的な水質検査を実施しています。「愛南ヒオウギ貝」として出荷されるのは、殻長(左右の最大幅)8㎝以上の基準を満たしたもの。栄養をたくさんとって成長した身は、むっちりしていて、味が濃厚です。
　出荷日から2日以内なら、貝柱とひもは刺し身でも食べられます。貝柱はもっちりとした食感で、甘みが強く、ホタテに優る味を実感するでしょう。産地の人が一押しするのは、殻付きのままをフライパンで蒸し焼きにする食べ方。弾力のある身を噛むと、磯の香とエキスを思わせる旨みたっぷりの汁が口いっぱいに広がります。
　身から出るだしの味が生きる煮つけや炊き込みご飯、甘みが引き立つ貝柱の天ぷらやフライ、歯ごたえが良いひもの酢の物や佃煮など、さまざまな料理でお楽しみください。バーベキューの食材としてもおすすめです。