Hearbvest

栽培に適した山あいで
養分豊かな土をつくり
農薬を極力使わず
手間をかけて育てる。

　キウイフルーツの生産量日本一を誇る愛媛県では、各地で栽培が行われています。『ハーベスト』がお届けするのは、県都松山市から約50㎞に位置する内子町五百木地区の「スマイル農園たかの」のキウイです。
　同農園の畑は、標高300ｍの山あいの緩やかな傾斜地に広がります。昼夜の寒暖差があり、日当たりと水はけの良い、キウイ栽培の適地です。一般的な平棚仕立てではなく、独自のアーチ型の棚を採用。この方法にすることによって収穫量は少なくなりますが、たっぷり日光があたります。堆肥を施し、養分を豊かに含んだフカフカの土をつくり、雨で土の養分が流れてしまわないように、適度に草を残しています。
　農薬の使用を可能な限り減らすために、枝の管理を丁寧に行い、虫はトラップと手作業で捕まえます。土を覆う草は、病気の要因になる雨水の跳ね返りを防ぐ役割も果たしています。こうした細やかな工夫を重ね、「笑顔をつくるおいしさ」を追求しているのです。

試行を重ねて見つけた
追熟方法で甘みを
しっかりのせて
食べごろをお届け。

　キウイは、一定期間貯蔵して成熟させる追熟が必要です。その方法と熟し具合の見極めも、食味の良いキウイにするための重要なポイントです。「スマイル農園たかの」は、試行の末に見つけ出した追熟により、甘みをしっかりのせて、食べごろで出荷します。
　同農園は、広く流通している緑色のキウイ「ヘイワード」に加え、なかなか出会えない珍しい品種も生産しています。赤キウイ「紅妃」は、白い果心を囲む種のある部分が鮮やかなルビー色をしているのが特長。香りと甘みが豊かで、酸味は少なく、キウイ特有の舌に感じるピリピリとした刺激がほとんどありません。
　同農園の「紅妃」は、糖度20度前後。果肉は、スプーンが滑らかに入る柔らかさ。口に運ぶと、とろとろの果肉から甘い果汁があふれてきます。果実100％の極上ゼリーのような味わいが楽しめます。輪切りにした断面はツヤツヤと輝き、緑とルビー色のコントラストが美しい、見た目の華やかさも魅力です。